苫小牧市は、2021年度中に一部を改定する市スポーツ推進計画の中間見直しに向け、市民対象のスポーツ活動実態調査を行う。今回の改定作業では障害者向けのアンケートも併せて行い、障害者のスポーツ観戦やパラスポーツの現状把握につなげたい考えだ。
同市はスポーツ都市宣言から50年を迎えた16年、スポーツ施策の10カ年の方向性を示す市スポーツ推進計画を策定した。今回は後期5カ年に向けた中間の見直しで、アンケート結果を踏まえ、21年11月をめどに改定する方針だ。
担当する市スポーツ都市推進課は12月下旬までに、市スポーツ推進審議会の委員からアンケートの調査項目について意見書を回収する予定。審議会事務局の同課が意見に基づいてアンケートの設問を精査するなどして、20年4月ごろには調査を実施したい考えだ。
アンケートは主に選択式にする予定。住民基本台帳から無作為に抽出した16歳以上の市民3000人に送付する。日頃行っているスポーツの種類や頻度、体育施設の利便性などを問う項目が用意される見通しだ。
併せて今回初めて実施する障害者向けのアンケートは、市身体障がい者福祉連合会や市手をつなぐ育成会の会員などを対象とする方針。規模は300人以上を想定する。アンケートの設問案にはスポーツを行う頻度や場所などを問う項目のほか、スポーツ観戦する上で困ったことなどを問う項目が盛り込まれる見込み。
同推進計画を所管する市スポーツ都市推進課は「計画の改定を機にアンケートの対象を障害のある人たちにも広げ、スポーツに関わる障害者にどのようなサポートや課題があるのかなど、実態を把握する機会としたい」考えだ。