白老町にゆかりのある首都圏在住者らが集う東京白老会(堀川哲夫会長代行)は27日、第34回総会と懇親・交流会を東京都内の銀座ライオンで開いた。郷土・白老を愛する出身者や関係者が親睦と絆を深める集いには、戸田安彦町長をはじめ130人が参加した。
東京五輪相のため会長職を兼務できない橋本聖子参院議員は政務の間を縫って駆け付け、冒頭にアイヌ語で「イランカラプテ」(こんにちは)とあいさつ。来年開催の東京五輪・パラリンピックと白老町に4月24日開設のウポポイ(民族共生象徴空間)を結び付け、「スポーツと文化をリンクさせた大きな目標に向かって、威信をかけてまい進したい」と述べた。
戸田町長は「3期目のスタートとなり、町民と一緒に新体制で取り組む」と話し、全国アンケートで認知度が5%のウポポイを「皆さんの力でこの数字を引き上げてほしい」と参加者に呼び掛けた。来賓の堀井学衆院議員は「ウポポイへの来場者100万人の目標へ向けて国政としても全力で頑張る」と述べ、山岡達丸衆院議員は「アイヌ民族の文化を東京五輪の開会式で世界に向けて発信するよう働き掛けたい」と語った。
会場では、地元から取り寄せた特産品のしょうゆ漬けイクラ丼や白老牛のローストビーフ、たらこなどが振る舞われ、参加者は懐かしい味に舌鼓を打ちながら古里談議に花を咲かせた。展示・即売コーナーも用意され、牛の里ハンバーグや牛肉みそ、虎杖浜たらこなどの商品がすぐに売り切れた。白老町ゆかりの企業などから提供された特産品が当たる大抽選会もあり、会場を大いに盛り上げた。
北海道観光大使で俳優の伊吹吾郎氏も出席し、「水戸黄門」出演時の決めぜりふが披露された。終盤には「白老賛歌」と「ふるさと」を合唱。来年の再会を誓い合った。