100冊

  • ニュース, 夕刊時評
  • 2019年11月26日

 タイトルは知っているけれど読んだことのない名作にしようか、物語を楽しめそうな1冊にしようか。迷った時、新書「今こそ読みたい児童文学100」(赤木かん子著)が、えりすぐりの100冊を紹介してくれる。

 100冊の紹介を読み、最初に選んだのは「マツの木の王子」。森の奥にマツの木の王国があった。ある時、王国の中心にシラカバが生えた。マツの王子はシラカバの少女に恋をするのだが、周囲のマツたちの反対でシラカバは切り倒され、王子も地面に倒れ、森を出て行く。年を重ねた職人の手で王子は黒い木馬に、少女は銀色の雌ジカに姿を変えるが、心は変わらない。愛の物語を読んで、今の社会に差別だとか、排他主義が潜んでいないかを考えさせられた。

 次に選んだのは「ムーミン谷の十一月」。日本では、テレビアニメで有名だが、ムーミンが11冊のシリーズで、これが最後の物語とは知らなかった。秋が深まり、いろんな事情を抱え、ムーミン一家に会いたくなったフィリフヨンカ、スナフキンらがムーミン谷に集まってくる。ところが、一家は旅に出ていて留守。集まった個性豊かな友人たちは、あるじ不在の屋敷で共同生活を送り、自分の問題を解決していく。これが子ども向けの本なの? そんな1冊だった。

 100冊の本、手に入りにくくなった本が少なくない。図書館で気に入った1冊を借り、親子で読むのもいいかもしれない。(松)

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