白老町のしらおいイオル事務所チキサニで23、24両日、アイヌ文化の体験教室が開かれ、参加者が伝統の文様を描く刺しゅうに挑戦した。
一般社団法人白老モシリのイオル(伝統的生活空間)体験交流事業として開催し、女性8人が参加。町内の刺しゅうサークル「エミナの会」代表の菅野節子さん(75)が指導に当たった。
参加者は針と糸でモレウ(緩やかな渦巻き)、アイウシ(とげの形)を基本とした文様を布に描き、昔のアイヌ民族の女性たちの営みに思いをはせた。
刺しゅうや、別の布を張り合わせる”切り伏し”の技法で文様を施した布は、2日間の作業を通じてバッグに仕上げた。
教室に参加した同町在住の上河優華さん(34)は「文様の線を糸できれいに描くことがとても難しい。もっと上達して刺しゅう入りの布コースターやランチョンマットも作ってみたい」と話していた。