駒大苫小牧高校サッカー部がこのほど、函館市で開かれた2019年度第5回南北海道高校サッカー新人大会で2連覇を達成した。今季最後の公式戦を華々しく飾った。
9、10の両日に開かれた。苫小牧と室蘭、函館の3地区から8チームが参加し、トーナメント戦を展開した。1、2年生が参加する大会で、同部は2年生のみのチームで臨んだ。
1回戦の室蘭清水丘に2―0、準決勝の函館大谷にも2―0で勝利した。いずれも完封勝ちを収めたものの、主将の宮川連太朗(2年)は「試合前半で決め切れなかった。決定力不足が課題」と厳しい表情で語った。
副主将の古戸雄基(同)も「コミュニケーションがまだうまくいっていない。基礎的なスキルも足りていない」と客観的に見た現状の課題を挙げた。
函大有斗との決勝は2―1で接戦を物にしたが、今大会で初の失点を喫した。宮川は「得点のチャンスはもっとたくさんあった。本来なら失点もせずに相手を圧倒する試合ができたと思うが、それができなかった」と振り返った。
今季最後の大会で見えたのは、チームが目標に掲げる全国進出に向けての課題。同部は2018~19と2年連続で道内8チームが参加するプリンスリーグに所属している。2カ年とも4位に終わっており、来季こそリーグ制覇を目指す。併せてインターハイや初の全国高校サッカー選手権大会出場も目標に掲げており、これからのオフシーズンはチームとして練習に没頭する構え。特に駒大苫のサッカーは、攻守ともにチーム全体で行うのが持ち味。その分一人一人の運動量は多くなる。
岡崎史裕監督は「来年の春までに基礎から体力づくりまでしっかりやりたい」と意気込む。プリンスリーグは4~10月の長期戦。「けがをしない体づくりにも力を入れて、来年に備えたい」と抱負を語った。