白老町で活躍する地域おこし協力隊員6人による活動報告会が13日、町コミュニティーセンターで開かれた。
6人は菊地辰徳さん(43)=観光振興担当=、林啓介さん(38)とオルガさん(34)夫妻=同=、手塚日南人(ひなと)さん(24)=森林ガイド担当=、藤田姫夏さん(22)=同=、千田聖矢さん(27)=文化芸術担当=。会場に多くの町民が集まった。
この中で、活動3年目の菊地さんは今年4月末、大町商店街の旧旅館を改修した宿泊施設「haku(はく)ホステル&カフェバー」をオープン。半年で延べ3000泊以上の利用があり、宿泊者の半数以上が海外からの旅行者という実績を報告した。今後、社台に取得した土地で馬との触れ合いが楽しめる施設を造り、観光振興に貢献していく考えを説明した。
活動2年目の林さん夫妻は、民泊施設の運営や体験ツアーを企画したり、地元ブランドの商品を開発したりと、観光・地域振興と関係人口創出の取り組みについて紹介。移住者を増やすため、ニーズに合わせて白老の魅力を発信し、行政支援策も構築する必要性を強調した。
また、隊員2年目の手塚さんと1年目の藤田さんは、ポロトの森の保全と利活用に向けた活動状況を説明。隊員になったばかりの千田さんは、文化芸術を切り口に郷土白老を盛り上げていきたいと意欲を示した。
白老町は2016年度から地域おこし協力隊制度を運用し、これまでに11人を受け入れている。