記憶

  • ニュース, 夕刊時評
  • 2019年11月13日

 JR北海道は11日、札幌駅新ビルの建設計画を発表した。地上47階建て、高さ約230メートル。道内で最も高いビルとして、2029年度の完成を目指す。

 翌12日、新ひだか町では日高管内7町の町長が集まり、15年1月の高波被害の後、復旧工事も行われないまま、5年近くも不通になっているJR日高線をどうするかの最終協議が行われた。偶然なのか、道都・札幌への北海道新幹線の受け入れと、赤字在来線の切り捨ての大きな動きが重なった。

 7町の協議の結果は、JR北海道が提案していた鵡川―様似間116キロの全面バス転換に向け、沿線各町とJRの個別協議の開始を受け入れる内容だった。採決が行われ、多数決での決定になった。不通期間の長さ、交通弱者の通院や通学の不便な期間の長さを踏まえた各町の決断の意味は重い。

 胆振東部と日高では、1986年11月1日、富内線82・5キロが廃線となった。最後の気動車に乗って取材したことを、覚えている。2011年出版の本久公洋著「北海道の鉄道廃線跡」(北海道新聞社)を開き、取り壊されて消えた木造の駅舎、道路や雑木林に変わった鉄路跡、出入り口をふさがれたトンネルなど、忘れてはならない悲しい写真を、改めて見た。

 どんなバス路線が敷かれ、運行時間はどう設定されるのか。料金はどうか、それは将来も安定したものなのか。協議や検討の課題は山ほどある。注目したい。(水)

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