安平町出身・在住の和太鼓奏者、田村幸崇さんによるふるさと凱旋(がいせん)コンサートが10日、町内追分公民館で開かれた。国内外を駆け回って活躍する田村さんにとって、自ら企画する初めての地元ステージ。各地で活躍する道内ゆかりの出演者とともに迫力満点の和太鼓と美しい洋楽器が共演したステージを届け、聴衆を楽しませた。
第1部は和太鼓演奏が中心で田村さんをはじめ、兄妹でユニットを組む登別の「ZINKA」や田村さん自らがプロデュースするグループ「白鼓(びゃっこ)」が出演し、会場を熱気に包み込むような豪快な乱れ打ちなどを披露。第2部は津軽三味線日本一の実力者と言われる菅野優斗さんのほか、札幌市出身のピアニスト木村ゆうさん、道内各地でファミリーコンサートを行うフルート奏者の小林美穂さんが共演し、田村さんのオリジナル曲を和と洋を織り交ぜて届けた。
会場には町内外からおよそ300人が来場し、和と洋の共演を満喫。また今回は、協賛を活用して胆振東部地震で被災した安平、厚真、むかわ3町の福祉施設の入居者らも招待。田村さんは「音楽を通じて、3町の活性化につなげたい」とステージ上であいさつした。