天災

  • ニュース, 夕刊時評
  • 2019年10月31日

 文化庁が公表した国語に関する世論調査の結果。当方も冷や汗交じりに慣用句の意味を確認した。例えば「ぶぜん」。本来は「失望してぼんやりする様子」だが、多数派は「腹を立てている様子」。漢字は「憮然」で心が無くなるという文字通りだが、時代とともに使われ方も変化している。

 「天災は忘れた頃にやってくる」という警句も、以前もこの欄で指摘したが死語になりつつあるかもしれない。直近では台風19号と台風21号。記録的な大雨が相次ぎ、東日本の各地で尊い命を奪い、甚大な被害をもたらした。忘れる間もないほど、大規模で広域的な災害が、頻発している。

 国や各都道府県が管理する洪水予報河川、水位周知河川で順次、1000年に1度レベルの降雨を想定した洪水浸水想定区域図が示され、各自治体が対応に追われている。周辺では「災害に強いまちづくり」を掲げる千歳市が、真っ先に洪水ハザードマップの見直しを終え、年内にも新たな防災ハンドブックを全戸に配る。

 苫小牧市も苫小牧川、安平川、勇払川の浸水想定が見直され、来年度にも新たな洪水ハザードを作るが、事情は複雑だ。市内は43河川が網の目のように流れ、有事には先の3河川以外の氾濫も必至。行政の対応は限界があり、身を守るには垂直避難、域外避難を真剣に考える必要がある。自助に忘れることなく向き合いたい。(金)

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