強靭化

  • ニュース, 夕刊時評
  • 2019年10月19日

 首都圏では、地方とは違う台風被害や混乱が続く。川崎市では47階建てのマンションの水道やエレベーターが止まり入居者が苦難を強いられたようだ。

 駅近くの、いわゆるタワーマンション。高さは161メートルもあり、戸数643戸。報道によると地下3階の電気系統の設備が浸水したため停電。ポンプが動かず全戸が断水しトイレも使えなくなった。エレベーターも止まって、住民たちは真っ暗な非常階段を、懐中電灯を手に移動したのだという。

 たまに出掛ける首都圏で恐ろしいのは巨大な業務ビルやマンション。何十階にも重ね合わせなければ収容できない人口の集中に、驚く。高い高いベランダに干し物が見えてまた驚く。「あんな所に住んで、もしも何か起きたら」と考えると、生涯のほとんどを木造2階建て以下の高さで生きてきた地方人は、近づくのも怖い。恐れていたことが、台風の大雨で現実になってしまったわけだ。孫たちが住んでいるのは、確か賃貸マンションの7階。少しほっとした。

 安倍首相は16日の国会で、台風被害の拡大を踏まえて、国土強靱(きょうじん)化への意欲を、改めて示した。台風による堤防の決壊箇所数はその後も増え、7県の120カ所以上に上っている。茨城県では18日になって、国管理河川が氾濫していたのに、情報が出されていなかったことも発表された。公共事業の増加が即強靱化ではない。忘れてはならない。(水)

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