(5) 「最高の献立」 苫小牧緑小5年 村上(むらかみ) めぐみさん

  • 特集, 苫小牧学校給食作文コンクール
  • 2024年10月30日

  わたしは、『給食が教えてくれたこと』という本を読みました。この本を選んだ理由は、給食が大好きなので、題名を見て読んでみたいと思ったことと、表紙に書いてある「最高の献立」というところに興味を持ったからです。

   この本を書いた松丸奨さんは、小さいころから好ききらいがはげしく、小学校に入学しても給食が苦手でしたが、栄養士さんと出会ってそれをこく服し、自分も栄養士になりたいと思うようになります。男性ではむずかしいと言われた学校栄養士ですが、たくさん努力をして夢をかなえるまでと、その後の活やくが書かれているお話です。

   わたしがこの本を読んで強く心に残ったところは、フィリピンのひんこん地いきスモーキーマウンテンにある「パグパグ」の屋台について書いてあるところです。かわいい名前ですが、ドロドロになった古い油を何度も使い回して生ごみをあげ直したものだと知って、本来ならばはいきされるものをたべることに、とてもおどろきました。そんな地いきに食育授業に行った松丸さんの話を聞いて、少しでも安心安全で栄養のあるおいしい食事ができるようになったらいいなと思いました。

   また、松丸さんが苦手な給食をこく服したお話も心に残っています。「一口だけでも食べてみて。きっといいことが起こるよ」と栄養士さんに言われて、がまんして一口二口と食べたら、ずっとできなかった逆上がりができたり、テストでいい点数をとったり、身体測定では背が伸びていて、かぜもひかなくなったそうです。たまたまかもしれないけれど、いいことを見つけて給食も食べられるようになるなんて、いいお話だと思いました。わたしは、給食は大好きですが苦手なものもたくさんあります。がんばって一口食べますが、なかなかこく服できません。だから、松丸さんはすごいと思いました。わたしも、無理をしないで見習いたいです。また、苦い味やすっぱい味をいやがるようにできている舌も、何回も食べているとおいしく感じるようになるそうです。わたしは、小さいころすっぱいものが苦手でしたが、今では大好きなので、なるほどと思いました。

   この本を読んで、日本の給食は世界一と言われるほどすぐれているということがわかり、もっと給食が好きになりました。これからは、栄養士さんや調理してくれる人、運んでくれる人達に感謝して、少しずつでも苦手をこく服していきたいです。

   この本は、写真やクイズやレシピなど、楽しいページがたくさんあります。給食が苦手な人も好きな人も、みんなに読んでもらいたいです。

過去30日間の紙面が閲覧可能です。