恵庭市議会第3回定例会最終日10日の本会議では、手話言語条例案の可決の瞬間に立ち会おうと、当事者団体の関係者約30人が議場を訪れた。伊藤議長が可決を告げると、傍聴席からは手話による拍手が起きた。
議場を訪れたのは、道ろうあ連盟、千歳聴力障害者協会、市社会福祉協議会、市子ども発達支援センター、市障がい者総合相談支援センターeふらっと、手話サークル、要約筆記サークルなどの関係者。
同条例は手話を言語と認め、聴覚障害者、手話への市民理解を促進するのが目的。今後小学校の授業に当事者による手話の歴史を踏まえた講習を取り入れるほか、市内企業への出前講座を実施する。
議場を訪れた千歳聴力障害者協会の藤村理絵子さん(48)は「病院などでは耳の聞こえない人に対して、もっと視覚情報があればいいと思う。手話を指導できる場も拡大できれば」としていた。