白老町教育委員会は29日、「ふるさと給食の日」を町内全小中学校6校で実施し、町虎杖浜地区の特産品タラコを焼きたらこにして提供した。同地区の渋谷水産(渋谷敏幸社長)から町教委に寄贈されたタラコ12・5キロを活用し、児童生徒は郷土の味を堪能。「おいしいね」と笑顔を見せた。
「ふるさと給食の日」は、町産食材を使った料理の提供で、児童生徒に郷土への理解と愛着を深めてもらう事業。渋谷水産では2021年からタラコの寄贈を続けており、町教委では今回、町の学校給食調理場・しらおい食育防災センターで「焼きたらこ」に調理し、約750食分を配食した。
竹浦小学校(千葉康弘校長、22人)では、児童が古里の味を頬張り、笑顔を浮かべた。タラコが好物という5年の岡田陽与さん(11)は「焼きたらこもおいしい。家でもまた食べたい」と喜んだ。同校を訪れ、児童らと一緒に給食を食べた渋谷友玖取締役(28)は「家庭でもタラコを食べてくれていると聞き、生産者として、こんなにうれしいことはない」と話していた。
町内の海の子保育園(虎杖浜)、はまなす保育園(萩野)、緑丘保育園(緑丘)でも後日、計1・5キロ分の焼きたらこが提供される。