2019~20年度国際ロータリー(RI)第2510地区のロータリアンが一堂に集まる地区大会が4日午後、千歳市を会場に開幕した。5日午前中の本会議は北ガス文化ホール(千歳市民文化センター)で催され、会員の増強と維持の促進や衛星クラブの設立推奨を目的に地区負担金を半額とするなど決議案13件を採択。RI会長代理の本田博己氏が「奉仕の理念とロータリーの未来」をテーマに記念講演した。
地区大会が千歳市で開かれるのは03年以来、16年ぶり2回目。苫小牧ロータリークラブを含む道内西部地域のロータリークラブ(RC)70団体を中心に関係者1585人が参加登録した。東京や三重県、沖縄県など本州からの参加も目立った。
5日の本会議は午前中、全員で国歌、ロータリーソング斉唱の後、ホストクラブの藤川俊一千歳RC会長が歓迎のあいさつで「多くの参加を頂き、盛大な地区大会を開催できたことは光栄」と述べた。福田武男地区ガバナーは各RCの組織強化が求められていることを挙げ、「会員増強について従来と違う活動が重要。ローターリーの真の魅力を伝えることが大切」との認識を強調した。
来賓の山口幸太郎千歳市長は、ロータリー活動によるまちづくりへの協力に期待感を示し、「実りある大会になることを祈ります。友情と信頼、活動の輪を広げてください」と激励した。
記念講演会の後、午後からは各表彰などが行われたほか、会場をホテルに移して記念懇親会が開かれた。
また、4日午後は会長・幹事会を開き、本会議に上程する決議案を審議。引き続き地区指導者育成セミナーが催された。
前半はRI研修リーダーの山崎淳一氏(青森県・五所川原RC)が「奉仕の心を学び、伝え、実践しよう」をテーマに講話。ロータリーの本質は「知れば知るほど面白く、関われば関わるほど自分を磨いてくれる」などと述べ、若い世代にロータリーの魅力を伝えていく必要性を強調した。
後半は、ロータリーコーディネーターの酒井正人氏や福田ガバナー、本田氏、山崎氏によるロータリー放談。衛星クラブの取り組みやロータリーの目的などについて、それぞれの思いを語り、各RCの会長、幹事が熱心に耳を傾けた。
国際ロータリー第2510地区大会でクラブ紹介される苫小牧RC会員