胆振ボランティア連絡協議会(船田寅雄会長)主催の「ボランティアばんざいin胆振」が4日、白老町コミュニティーセンターで開かれた。地元や近郊の住民組織などが地域防災や福祉の活動について報告し、支え合いのまちづくりの大切さを改めて呼び掛けた。
集会には、白老町や苫小牧市、登別市など胆振管内各自治体のボランティア団体や社会福祉協議会の関係者、民生委員ら約160人が参加。初めに公益財団法人さわやか福祉財団(東京)のインストラクター澤出桃姫子さんが「安心して日常生活が継続できる地域力」と題して基調講演を行った。
澤出さんは胆振でも急速に住民の高齢化が進み、一人暮らし高齢者も増えている現状を取り上げ「家族力の低下により買い物、調理といった家事や外出などに不安を抱える独居の高齢者は少なくない」と説明。地域による支え合い、助け合いの仕組みづくりの重要性を改めて強調した。
実践報告では、白老町のしらおい防災マスター会の民部吉治さんが、防災出前講座の取り組みについて紹介。安平町花園町内会の小笠原愛子さんは、昨年9月の胆振東部地震発生時の避難所運営について報告。「震災以前から毎年続けていた町内会行事での防災訓練が力を発揮し、災害に備えて日常的に地域住民のつながりを築いておくことが必要と再認識した」と述べた。
この他、町内の北海道リハビリテーションセンターの職員が、同施設で導入している介護サポーター登録制度の概要を説明。室蘭市の北海道福祉教育専門学校の職員は、同校の学生による地域福祉活動について紹介した。