道内のシシャモ漁解禁を受け、「鵡川ししゃも」のブランドで知られるむかわ町で、特産シシャモの水揚げが始まった。漁は、産卵でシシャモが川に遡上(そじょう)した段階で終了する11月上旬ごろまで続く。
鵡川漁港の岸壁に寄せた船の近くで、銀色に輝く魚体を漁業関係者が手際よく選別する光景が広がる。鵡川漁協によると、シシャモ漁の解禁となった1日の水揚げ量は約2トン。比較的サイズの小さいシシャモが多かったが、前年初日の135キロを大幅に上回る量となり、同漁協の小定雅之専務理事は「例年より資源状態が良く、スタートの感触はかなりいいのでは」と手応えを語る。
同漁協では2011~15年にかけて5年連続で30トン割れの低迷が続いていた。16年以降、資源管理の取り組みも奏功して徐々に持ち直し、昨年は鵡川、厚真合わせて約68・6トンを水揚げした。好スタートを切った今年は量が多く、さらに豊漁が期待できそうだ。