苫小牧BBS会(笹田正治会長)は9月28日、安平町のはやきた児童センターで道北の木材を使用してつくった「オホーツクウッドブロック」の体験会を開いた。幼児と小学生計36人と関係者らが参加。板状のウッドブロックを使って、造形を楽しんだ。
BBS会は、青少年らの支援をすることで犯罪や非行のない地域社会を目指すボランティア団体。今回の体験会は胆振東部地震の復興支援事業として、被災した子どもたちに伸び伸び遊んでもらおうと企画し、町教育委員会、同センター、苫小牧地区保護司会、追分更生保護女性会、苫小牧更生保護女性会らが後援した。
体験会に合わせて、北見BBS会からブロック8000本を借りた。会員らが事前に積み上げたブロックを実際に子どもに崩してもらうデモンストレーションを行った後、「お友達のをこわさない」「こわれても泣かない」「こわれても怒らない」―の三つの約束事を設け、実際にブロックを使って遊んでもらった。子どもたちはそれぞれの知恵と創造力を生かして、自分の身長よりも高くブロックを積み上げてタワーを作ったり、それを崩したりして楽しんだ。
笹田会長は「震災前の生活に戻っていない子もいると思うが、楽しそうに遊んでいた。これをきっかけにまたいろんなことに取り組んでくれたら」と、笑顔を見せる子どもたちの姿に目を細めていた。