安平町遠浅小学校(柿崎秀顕校長)は27日、地元農家の阿部修一さん(59)が所有する田んぼで全校児童による恒例の稲刈りを行った。
同校では、普段の学校生活で経験できない米作り体験を通じて、自分たちの住む町の豊かさを知るとともに地域住民との触れ合いや力を合わせて働くことの大切さを学んでいる。今年は、5月下旬に児童たちが約5アールの田んぼにもち米の稲を手植えしていた。
この日は、低学年と高学年が協力して黄金色に育ったもち米の稲を鎌で丁寧に刈りとり、束ねて、はさ掛けする一通りの作業を体験。秋晴れの空の下、泥だらけになりながら一生懸命作業に励み、阿部さんも「手際が良く、思っていたよりも早く終わった。6年生も1年生も頑張ってくれた」と目を細めていた。
6年生の小谷祐理君(11)は「結構うまくできたと思う。お餅にして食べたい」と言い、米作りを通じて「やってきたことを将来に生かせたら」と話していた。今後は収穫したもち米を使って餅つき大会を計画している。