厚真 演奏とパフォーマンスで激励 遠軽高校吹奏楽局が厚真高生招く

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  • 2019年9月28日
厚真高生に迫力満点の演奏を届けた遠軽高校の吹奏楽局

  全日本吹奏楽コンクール、全日本マーチングコンテストなどの出場実績を誇るオホーツク管内の遠軽高校吹奏楽局が26日、厚真町内のあつまスタードームで厚真高校生を招いての演奏会を開いた。局員70人が迫力満点の演奏とマーチングを合わせた力強いパフォーマンスで元気づけた。

   厚真高の山内宣明教頭が2017年まで遠軽高に勤務していたことから、顧問の高橋利明教諭に打診。昨年は胆振東部地震の影響で実現できなかったが、同局が地元の演奏会で入場者から義援金を募り、厚真高に送っていた。

   今回の演奏会は、28日に苫小牧で開催される全国大会の道予選となる全道マーチングコンテストに備えて町内で合宿していることから実施。ジャズでおなじみの「シング・シング・シング」や東日本大震災の復興支援ソング「花は咲く」をはじめ、マーチングでは一糸乱れぬ隊列行進などを披露した。最後は「全力で応援」の意味を込めて高校野球応援ソングをメドレーで演奏し、「カセ!カセ!厚真!」とエールを送った。

   厚真高生徒会長の蓮池柚奈さん(17)=2年=は「すごい迫力と遠軽高校の元気の良さが伝わってきて、元気をもらいました」と笑顔。同局の鈴木佑奈局長(18)=3年=は2年ぶりに来町し、「倒れている木などを見て改めて被害の深刻さを感じた」と振り返りながら、「ニュースや新聞で前向きに頑張っている姿を目にして勇気をもらっていた。全国大会出場を決めてお礼をしたい」と話していた。

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