アイヌ主題に版画作品展 おかむらビルで15日まで

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  • 2019年9月13日
アイヌの神話やヒグマをモチーフにしたシルクスクリーン作品が並ぶ=おかむらビル3階

  白老町のアイヌ文化などをテーマに札幌のアーティストらが制作したシルクスクリーン作品の展示会「KayeKaye(カイェカイェ)~ぐるぐる廻る~」が、同町大町2のおかむらビル3階を会場に15日まで開かれている。

   「シルキオプロジェクト」と銘打った作品展は、飛生芸術祭(飛生アートコミュニティー主催)の一環。札幌を拠点に活躍するイラストレーター森迫暁夫さん、相川みつぐさん、大西洋さんの作品を展示している。

   昨年に続き2年目となる同プロジェクトは、白老のアイヌの神話や歴史、地勢などに焦点を当て、イメージした図柄をシルクスクリーンの技法で布に印刷しアート作品に仕上げるもの。今回は同町アヨロ海岸に残る神話、アイヌ民族が山の神として扱ったヒグマ(キムンカムイ)をテーマにデザインし、制作した作品を紹介している。

   会場では図柄を取り入れた手拭い(1800円)、Tシャツ(3000円)、缶バッジ(300円)、ステッカー(200円)なども販売している。入場無料。時間は午前11時~午後5時で、問い合わせはト・オン・カフェ/ギャラリー 電話011(299)6380。

   同プロジェクトは、同町萩野69のレストラン・ローズマリーノでも作品展「iso(イソ)~トコロにつき、大漁旗~」を15日まで開催中。漁にまつわるアイヌの伝承からイメージしたデザインを施した大漁旗作品を飾っている。入場無料で時間は午前11時30分~午後9時。問い合わせは同店 電話0144(82)8960。

   同プロジェクトは15日午後1時から、同町萩野79の三河金物店裏で作品制作のワークショップも計画している。参加費は300円。

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