宮城県石巻市の復興のシンボルとして知られる「ど根性ひまわり」の花が厚真町内で咲き、見る人の目を楽しませている。
ど根性ひまわりは、2011年3月に発生した東日本大震災で被災を受けた石巻市にある「がんばろう石巻」の看板付近に偶然流れ着いた種が津波や塩害に負けず、同年夏にたくましく花を咲かせたことがきっかけとなって名付けられた。その後、復興と震災を風化させないように―との願いを込めて、花から取れた種が全国各地に届けられた。
厚真町に届いた種はど根性ひまわりの9世で、町商工会の有志でつくる「あつまを元気にする会」などが育てた。5月下旬にポットで発芽させ、6月下旬に町内表町の「日本一のハスカップのまち―厚真町―」の看板前に移植。今月7日前後にかけて、最長で高さ2メートルほどまで伸びた27本の茎が次々と花を咲かせた。
花から取れた種は、町内で希望者に配る考え。同会の池川徹代表(58)は「胆振東部地震の復興元年に植えたひまわり。震災があったことを忘れないようにするため、種を皆さんに配って、来年以降植えてほしい」と今後に期待していた。