函館税関千歳税関支署は、新千歳空港の7月の貿易概況(速報値)を発表した。輸出入総額は前年同月比19・4%増の62億6800万円。競走馬やナマコ、スマートフォン用炭素製シートなどの輸出が増えた。
輸出は29・5%増の50億6300万円で記録の残る1991年11月以降、歴代4位。輸入は10・1%減の12億500万円。輸出入総額では歴代7位だった。
輸出では食料品および動物が29%増の33億500万円。このうちオーストラリア向けの競走馬だけで12・9%増の15億円と約半分を占めた。香港向けのナマコは81%増の12億円と好調。電気機器も41%増の12億500万円と伸び、中でもタイ向けのスマホ電池用炭素製シートは4・2倍の4億8850万円と急増した。他方でホタテを中心とする魚介類は39%減の2億7884万円だった。
輸入では化学製品が49・9%減の1億1400万円と半減し、オーストリアからの携帯電話用基板材料が1億500万円からゼロになった。科学光学機器も48・5%減の6400万円で中国からのカメラ用フィルターが84%減少。一般機械も10・8%減の3億800万円となり、中国からのパソコンが約3分の1に落ち込んだ。
入港機は12・3%増の1067機、入国旅客数は4・9%増の19万9787人に伸びた。