千歳緑小学校(武田淳校長)の3~6年児童は8月29、30の両日、市営青葉水泳プールで水難事故を防ぐ救助訓練「カヌー学習」を行った。児童たちが、身近な水辺に潜む危険性やライフジャケットの装着方法などを学んだ。
市内でカヌー学校を運営する鳥畑博嗣さん(62)=蘭越=を講師に迎えた名物授業。鳥畑さんは、パラリンピックリオ大会で肢体不自由者のカヌー競技「パラカヌー」の日本代表監督を務めた。
学習4年目となる6年生約80人は、複数人が乗るカナディアンカヌーの乗り方や転覆したときの脱出や救助の方法を学んだ。保護者も参加して、転覆したカヌーの児童にロープを投げて救助する練習を何度も繰り返した。
鳥畑さんは「水難事故は、助けようとした人が被害に遭う場合もある」と指摘し「この学習が二次災害を防ぐことにつながれば」と期待する。佐々木煉生君(6年)は「ライフジャケットを着けているから(浮力で)水に沈めなくて、転覆したカヌーの下から出るのが大変だった」と振り返った。