内閣府の中根一幸副大臣がこのほど、恵庭市内の恵み野商店街(恵み野西)と、道と川の駅花ロードえにわ(南島松)、えにあす(緑町)の3カ所を視察した。道内でも比較的順調に進んでいるとされる恵庭市の地方創生の様子を確認するのが目的。中根副大臣は「想像以上に素晴らしい。(花ロードえにわは)今後広げていくという話をうかがい、まさに地方創生だと思った」と感想を語った。
札幌市内で開かれた「G20観光大臣会合『学生サミット』×地方創生ワカモノ会合in札幌」に出席するため来道。同会合であいさつをした後、恵庭入りした。恵庭市内を訪れるのは埼玉県鴻巣市議会議員時代以来、今回が2度目という。
市が2019年度予算に計上した地方創生交付金事業費(補助率2分の1)は、ガーデンデザインプロジェクトなどに計4358万円。地方創生拠点整備交付金事業費(同)は、道と川の駅花ロードえにわと農畜産物直売所による農商工等連携拠点整備事業などに計4億6627万円となっている。
中根副大臣は市内3カ所を原田裕市長と共に約1時間かけて回った。恵み野商店街では、商店街の店主自らが景観整備に向けガーデニングを行っている「花散歩ストリート」を800メートルほど視察。花ロードえにわでは、センターハウス内のほか、隣接する恵庭農畜産物直売所花野菜(かのな)や「いこいの花畑」を見て回った。えにあすでは館内の学童クラブや子育て支援センターを訪れた。
このうち花ロードえにわでは、原田市長に「売っている野菜は地元のものばかりですか?」などと熱心に質問。市長お薦めの恵庭産とうきびホワイトレディや、えこりん村ポテトチップスをお土産として購入する場面も見られた。
市長は、目玉事業として進める花の拠点整備事業について、スケジュールなども含め概要を説明。中根副大臣は周辺を流れる漁川にサケが遡上(そじょう)してくることを知り、「うまく宣伝するといいのでは」などと感想を述べていた。