安平町は2月から3月にかけて、AI(人工知能)カメラによる人流調査実証実験を実施する。役場総合庁舎出入り口にカメラ1台を設置し、来庁者の年齢や性別、時間帯を調査。データ分析などを手掛ける合同会社プルテウス(東京)が協力し、窓口業務の効率化や住民サービスの向上を目指す。 町は、来庁者の人流を把握することで、町が進める住民と行政の接点(フロントヤード)改革の取り組みが有効か調べる。 同社は2024年2月設立のスタートアップ企業。新千歳空港からのアクセスが良く、国道234号沿いの牧場など北海道らしい光景を花井章剛社長(33)が気に入り、同年12月に町安平地区に事務所を開設した。28日に進出協定の調印式を行い、地域活性化に向け協力することを確認した。町にとって2件目、同社が自治体と締結するのは初めて。 及川秀一郎町長は「町や地元企業と積極的に連携を深め、地域経済の振興に努めていただくことを期待する」と話し、花井社長は「現地の物や観光客の動線を見てデータ分析し、提案、サポートできる企業にしたい」と述べた。