白老日中友好協会(田村文一会長)とNPO法人ウテカンパ(田村直美代表)は26日、白老町中央公民館で「中国春節祝会」を開き、町民や来賓ら約130人が集まった。北海道在日中国科学技術者連盟(札幌市)の会員が中国の伝統楽器の古箏(こそう)や二胡などの演奏を披露し、色とりどりのチャイナドレスを着た6人のモデルショーなども楽しんだ。 春節は中国の旧正月を祝う行事で、在札幌中華人民共和国総領事の王根華氏は「古里や家族を思い、親しい人たちと過ごす日。新しい年のスタートを幸運とともに切ってほしい」とあいさつ。来賓の大塩英男町長も「今後も多文化共生のまちづくりを進めたい」と語った。 参加者は水ギョーザ作りで交流したほか、中国に伝わる茶道や折り紙を体験した。同協会の田村会長は「日本と中国が手を取り、世界の人々が穏やかに暮らせる平和が続くことを願っている」と述べた。 ウテカンパの田村代表は「町内にはベトナムやインドネシアの町民も多い。今後もさまざまな国の文化を紹介していきたい」と話した。苫小牧市の北洋大学の奥村訓代学長は「(多文化共生のイベントが開催できる)白老がうらやましい。次年度以降はぜひ苫小牧など近郊の各団体とも連携して進めてほしい」と語った。