JR北海道とJR北海道の維持困難線区に関する東胆振首長懇談会は、「カムイサウルス(むかわ竜)復興トレイン」(キハ40―1706)の運行を今年春に終了するに当たり、利用者などに感謝する企画を展開する。2、3月の土日曜日に同トレインに乗車できる日を設けるほか、優秀作を車内に展示する写真コンテストを実施し、車内にメッセージコーナーも開設する。
同社広報部によると、同トレインは2018年9月の胆振東部地震から3年が経過した21年10月、復興の機運を高めようと運行を開始した。車両の側面にはむかわ町で発掘されたカムイサウルス・ジャポニクス(通称むかわ竜)の骨格やイラストが描かれ、苫小牧―鵡川間の日高線などを走行している。車両の老朽化などにより、今年春の運行終了が決まった。
同トレインに乗車できる土日曜日は、2月が15、16、22、23日で、3月は1、2、8、9日。土曜日は苫小牧発3本、鵡川発4本の計7本。日曜日は苫小牧発、鵡川発各5本の計10本。
写真コンテストは、同トレインを被写体にした作品を対象とし、2月21日まで募集する。応募用QRコードを読み込み、名前や作品名などを入力して写真データを添付する。優秀作品に選んだ20点は、同トレイン内に掲示する。
メッセージコーナーは同トレイン内に3月末まで開設し、列車の思い出やむかわ町などに応援メッセージを書くことができる。
同社は「運行は3月9日まで行うが、最終日は確定していない」とし、引退までの乗車を呼び掛けている。