気候の変化を感じる冬 少雪は良いことだけではない いぶり・ひだかで鳥発見

  • ニュース, 主要, 苫2社
  • 2025年2月7日
雪のない田んぼから飛び立つハイイロチュウヒ

 2月に入り十勝地方は記録的大雪に見舞われるも、胆振・日高は少し降った程度。その日の昼ごろには解けて路面が見えるくらいになっていたり。雪が決して多い地域ではないが、それにしても少ない気がする。そんな冬に降雪が少ないこの地を好んで飛来してくる野鳥たちも多い。それは「雪に埋もれた餌を探す手間が省ける」というのも大きな理由にあるのではないかと思う。そう思わせる野鳥の一種が、このハイイロチュウヒ。

 北海道では主に12月から2月ごろに田畑や原野などで観察機会に恵まれる。小鳥やネズミなどを捕食するハイイロチュウヒは、今冬よく出合う相性の良い野鳥と言える。しかし胆振・日高地方は例年よりも雪が少なく、餌を探して飛び回るエリアが広い。雪で大地が覆い隠された環境よりも、やはりむき出しの環境での採餌(さいじ)の方が楽なのは言うまでもないだろう。

 もちろんハイイロチュウヒの立場からすれば、雪が無いことは不幸中の幸いだと思う。しかし観察する者からすれば、雪が少ない地域が広がっていけば、雪の少ないと言われる胆振・日高地方じゃなくても餌を見つけやすくなるため、この地に飛来する確率が低下していく。

 この地で見られなくても、他の地で見られればよいのだが、気候の変化を嘆くことからは避けられなさそうだ。いつかは北海道にすら来なくなるかもしれない。自然探索に興味を持った2013年から10年以上の年月がたった。当初から比較しても大きな変化がある。その変化から目を背けることなく注視していきたい。

 そんな嘆きをしつつも、胆振・日高地方の自然の魅力を探して歩く日々は続くのであろう。

 (日本野鳥の会苫小牧支部・小林誠副支部長)

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