国際試合への挑戦を報告した山田(左)、二ノ宮(右)と金澤市長 苫小牧市のアイスホッケーチーム、バーニングバレットに所属するFW二ノ宮光琉(美園小6年)と苫小牧ウエストアイスキングのDF山田理人(澄川小6年)が、国内選考チーム「ジャパン・ニンジャーズ」の一員として、カナダのケベック市で行われる第65回国際ピーウィトーナメントに出場する。2人は世界の舞台で戦い「経験を生かして成長したい」と来季以降の飛躍を誓う。
約20カ国、140チームが参加。北米プロアイスホッケーリーグのNHL選手を輩出するなど、世界で最大かつ、最も知られるジュニア大会に位置付けられる。
2歳上の兄を追い掛けて幼稚園のころに競技を始めた二ノ宮。先月、帯広市で行われた全道大会の準決勝では、1点ビハインドのまま終了まで残り25秒の時点でチームを救う同点弾を決めるなどの活躍を見せた。現在、海外で活躍中の平野裕志朗(苫小牧出身)のような選手になりたい―と、スピードやパックキープ力を持ち味とする。「弱気にならず、全力を尽くして勝利を目指す。アイスホッケーを通じた出会いも大切にしたい」と意気込みを語った。
父親の影響で小学1年のころに関西で競技を始めた山田は「レベルの高い地域でアイスホッケーがしたい」と、青森を経て昨季、母親と苫小牧へ移住した。全道大会では2回戦で敗れたものの、得点を挙げるなどの手応えを感じた。「味方へいいパスをつなげ、攻撃の起点に」とプレースタイルを語り、アメリカプロリーグ、NHLのキャピタルズに所属するTJオッシーを憧れの選手とする山田。大会では「しっかり守っていいパスを出して、シュートも決める」と闘志を燃やした。
このほど国際試合への挑戦を金澤俊市長へ報告。「けがをしないよう、海外での健闘を期待している」と激励を受けた。2人は8日に出国し、大会終了後の今月下旬ころに帰国する予定。