安平町の追分高校(庄司健浩校長)の3年生5人が、町で生産された食材を使ったスイーツ「~秋色~ あびらロールケーキ」を開発した。24、25両日に道の駅あびらD51(デゴイチ)ステーションで、各日30個を販売する。生徒たちは「たくさん試行錯誤して完成させたので、多くの人に味わってほしい」とアピールしている。
ロールケーキは、町産の蜂蜜、クリームチーズ、カボチャなどを生地や中心部のクリームに使い、甘さと酸味がバランスよく交じり合った一品。
開発は同校と町教育委員会のふるさと教育・学社融合推進事業の一環として、同校の選択教育で「フードデザイン」を選んだ生徒たちが5月から取り組んだ。
町産食材を使った商品の開発、販売を企画し、何を作るかでクッキーやプリンなどを出し合い、ロールケーキに決めた。調理経験のない生徒が多く、生地作りなどで苦労したが、9月にレシピを完成させた。その後、製造を担う、おむすびカフェ結(町追分本町)の阿南崇瀬代表(39)がアレンジを加え、グレードアップさせた。商品名は秋の食材を使ったことが伝わるように、シンプルにしたという。
16日には、5人の中から今野剛志さん(18)、本田煌稀さん(17)、村上智哉さん(17)が、おむすびカフェ結を訪れ、試作品を食べた。3人は「自分たちが作ったのと全く違う」「すごくおいしい」を笑顔を見せた。
道の駅では1個550円で販売し、生徒たちは両日午前11時~午後0時30分、販売に対応する。今野さんは「町内外の方においしさを感じてほしい」、本田さんは「町産食材の魅力が伝われば」と願い、村上さんは「生地を作るのが大変だったけど、食べるとうまさがダイレクトに伝わった」と手応えを語った。