大型スーパーで買い物中、高齢の女性が困っている様子に気付き、見守っていました。すると、首をかしげながら店員さんに聞いた出口とは逆の方へ歩き出したので、思わず声を掛けました。話を伺い、結果として、その方を自宅までお送りすることに。女性は「神様仏様…」と、天を仰いでいました。
猫を道端で見つける私の猫センサーは発達しており、近頃はお困りセンサー機能も追加されました。無事に送り届けたところ、「食事していって!」という熱烈な勧めに負け、女性の家で少し過ごすことに。この後、帰って来るであろうご家族に名刺を置いていこうと思いましたが、こんな日に限ってかばんに名刺が見当たりません。あたふたしていると、ご家族が帰宅! その場で、タイトルの言葉を心から発することになりました。
こんなことは人生初体験! お互いに戸惑いつつ、あいさつをし、「また来てね! 本当にありがとう!」と見送っていただいた。翌日、女性から「新聞に載ってて、びっくりした」と電話があり、何とか怪しさを晴らすことができました。
ナイスタイミングでした。そうです。私は怪しい者ではありません。猫好きで、湯灌やボランティアをしているだけのヤマダです。人助けや、声を掛けることは、現代では一歩間違えたら通報案件で、親切をすることがとても難しい時代だと感じています。しかし、実際に少しの手助けで解決することもあるので、まずは皆さんも見守りの意識を持ってみるのはいかがでしょうか?
(納棺師・苫小牧)