ライスワークでなくて ライフワーク(7) 青谷(あおや) 尚人(なおと)

  • ゆのみ, 特集
  • 2024年10月12日

  前回は「市場で発見した知られていないもの」のお知らせを愚直に継続してきたこと、それで来店客が大幅に増えたことをお伝えしました。もちろんこの結果はそれだけで得たものではありません。組合員さんの努力も、組合員さんと事務局との協力も結び付きました。

   お客さまの反応も体感することができました。イベントの告知をSNSで行い、お客さまが増えた時がありました。わざわざお客さまが組合事務所を訪ねられ、「フェイスブック見てるよ」と声を掛けてくださったり、価格を分かりやすいようにしてほしいと要望してくださったりしたからです。

   なぜこれだけ反応があったのか理由を考えてみました。大きく二つ考えられます。一つ目は何度もお伝えしていますが、市場に知られていない良いものがあったということ。そして二つ目は「愚直に継続したこと」です。考えてみると近年はこの「愚直に継続すること」があまりないのかもしれません。やってみて結果が出なかったらすぐやめてしまうことが多過ぎるのではないでしょうか? 結果が早く出ることは確かに重要ですが、時間が結果を生み出すこともあります。

   私が考えついて行ったこの仕事は、ひょっとするともっと効率的にする方法があったかもしれません。しかし、私はこの方法を選択しました。昭和―平成―令和を、どちらかというと営業畑を渡ってきた私が、その時代を融合させることによって考えついたものであると思います。

  (海の駅ぷらっとみなと市場元事務局長・苫小牧)

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