白老町陣屋町の仙台藩白老元陣屋資料館(武永真館長)は6日、館内で18日まで開催している特別展「蝦夷地の陣屋」の展示資料約15点を入れ替え、かつて漁場で使われた祈とう札などを加えた。
同展は全道17施設から借り受けた計80点を展示する。入れ替えで加えたのは、1804(文化元)年から63(文久3)年まで60年間にわたり国泰寺(釧路管内厚岸町)の歴代住職が書き継いだ記録資料「公私春秋日鑑記」(写本)の上下巻や、シャリ漁場(オホーツク管内斜里町)の繁栄や漁の安全を願った33(天保4)年から55(安政2)年までの祈とう札4点など。絵巻物の一部も図柄を変えて展示し直した。
武永真館長は「特別展で陣屋が道内各地に置かれた意味などに理解を深めて」と話す。同館は10日午前10時から「陣屋の日イベント」を予定しており、来館時の観覧を呼び掛けている。