兵庫県市長会は7日、斎藤元彦知事によるパワハラ疑惑などで混乱する県政について意見を交わすため、神戸市内で臨時総会を開いた。市長からは「県政は非常に危機的な状況」との懸念が相次いで示された。
総会には29市のうち22市長が出席。川西市の越田謙治郎市長は「一日も早くしっかりとした体制を取ってほしい」と強調。尼崎市の松本真市長は県幹部職員が病欠している現状に触れ、「リーダーが調整してまとめる施策の推進には相当支障があると思う」と指摘した。
市長会は23日、予算に関する知事要望を行う予定で、この中でパワハラ疑惑を含む一連の問題に関する意見を盛り込む。総会後に取材に応じた酒井隆明会長(丹波篠山市長)は、県政の体制を整えることや、県民の信頼を回復することを求める考えを示した。