むかわ町穂別博物館は21日、イベント「恐竜デー2024」を施設内で開いた。普段は公開していないバックヤードのツアーや「化石レプリカ(石こう模型)づくり」、展示解説ツアーなどを実施。親子連れなど延べ161人が参加し、恐竜や化石の魅力を体感した。
バックヤードツアーは午前と午後の2回行った。いずれも定員(20人)に達し、計40人が参加した。午後の部では、同博物館の西村智弘学芸員が収蔵庫を案内し、カムイサウルス・ジャポニクス(通称むかわ竜)などの化石が温度や湿度を管理して収蔵されている状況を説明。実物を参加者に見せると、参加者は熱心に眺めていた。
化石レプリカづくりは、同博物館が展示しているモササウルスやウミガメなどの資料31種類から選んで模型(1種類100円)を制作する。子どもを中心に参加し、石こうに水を混ぜ、型に流して待つと、本物そっくりの小さな模型が完成した。
博物館内を見学する展示解説ツアーでは、むかわ竜やウミガメなどの展示資料について、学芸員などが時代背景を踏まえて説明した。
家族3人で訪れた苫小牧豊川小学校3年の小田明里さん(8)は「モササウルス(の復元模型など)がすごかった。恐竜の化石に興味を持った」と笑顔を見せた。
恐竜デーは、28日と8月4日、同18日、10月14日にも開かれる。各イベントは当日先着順に受け付ける。