白老町末広町の書家、佐藤政憲(雅号=翔雲)さん(78)の個展「絵と書と写真展」が21日まで、しらおい創造空間「蔵」で開かれている。会場には2022年以降に手掛けた書画や旅先で映した風景写真などが約30点並ぶ。
佐藤さんは30代で書道を始め、1985年に書道研究一葦(いちい)会を結成。白老や苫小牧市で指導してきた。毎日書道展会員賞などの受賞歴があり、白老町書道連盟の会長も務める。2019年には第50回記念国際現代書道展(国際書道協会主催、札幌市)で最高賞の文部科学大臣賞を白老町民で初めて受賞した。個展には金文(古代文字)を基にした創作を出品した。
絵画は町内在住の宇梶静江さん(91)の指導を受けており、古代文字をモチーフに日本画で使う顔彩で描いたイラストや水墨画風の風景画を展示した。写真は独学で楽しんでおり、旅先や暮らしの中で撮った風景や花の作品を並べた。
佐藤さんは「日常生活で感じる心の豊かさを醸成できる催しにしたい」と語っている。
午前10時~午後5時(最終日は同4時)。入場無料。問い合わせは佐藤さん 電話0144(82)3383。