苫小牧の夏のありがたさ 中岡(なかおか) 伊知朗(いちろう)

  • ゆのみ, 特集
  • 2024年7月18日
苫小牧の夏のありがたさ
中岡(なかおか) 伊知朗(いちろう)

  最近「年々暑くなっている」という話をよく聞きます。「最高気温は極端に上昇していないが、真夏日の日数は増えている」というデータがあるらしく、体感的に暑さを感じる日が増えているのは間違いないようです。

   さて、前回「当庫から内定をもらえてうれしかった」と書かせていただきました。入庫して間もなく「やっぱり良かった」と思ったことがあります。それはこの涼しい苫小牧市で働けることです(もちろん苫小牧以外への転勤はありますが)。

   なぜこのように思ったかというと、大学時代を群馬県の高崎市で過ごし「自分は本州の夏に適応することは不可能」であることを体験していたからです。まず驚いたのは、ゴールデンウイークに気温が30度を優に超えていたこと。北海道でもフェーン現象などでこの時期の30度超はまれにありますが、そういう特殊なケースではなく”実力”で暑いわけです。高崎市は国内観測史上最高の気温を記録した埼玉県熊谷市から60キロほどの距離で、苫小牧から札幌市までくらいですが、夏は40度近くになっていました。当時「汗かきで暑さに弱い自分が果たして4年間過ごせるか」と途方に暮れたのを覚えており、4年生になった当初、本州での就職も視野に入れ、東京で就活をしていたとは、つくづく自己分析ができていなかったと回想します。

   そんな私がなぜ4年間過ごせたかというと、夏は北海道に帰省していたからです。この時期になると、苫小牧は本州からの運動部の合宿などでにぎわいます。改めて”避暑地”としての苫小牧の夏のありがたさを感じています。

  (苫小牧信用金庫人事部長)

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