長期的に血圧を良好にコントロールするには、患者が主体的に治療へ参加することが有効な可能性があると、スペインの研究グループが発表した。
研究グループは、血圧コントロールが不十分(収縮期血圧が145mmHg超または拡張期血圧90mmHg超)な高血圧患者(平均年齢64.3歳)を、(1)かかりつけ医による標準的な治療を受ける108人(2)かかりつけ医と定期的に治療方針や目標について話し合い、毎月第一週の午前と午後に自宅で血圧を測定、血圧に関する教材で学習、指示に基づき自宅で降圧薬の使用量を調整する111人―に分類。中央値で23.8カ月追跡し、長期的な血圧の変化を比較した。
検討の結果、両グループとも降圧薬の使用量が増加し血圧は低下した。ただし、(1)グループに比べて(2)グループでは、血圧の低下幅が収縮期で3.4mmHg、拡張期で2.5mmHg大きかった。
(メディカルトリビューン=時事)