顕著な業績を挙げた数学者に贈られるアーベル賞を日本人で初めて受賞した京都大数理解析研究所の柏原正樹特任教授（78）が4日、日本記者クラブの記者会見にオンラインで参加した。5月20日にノルウェーの首都オスロで開かれた授賞式の様子を振り返り、「あと10年は（研究を）頑張りたい」と述べた。

　柏原氏は「（授賞式は）荘厳な雰囲気で行われた」と話した上で、ノルウェーのハラルド5世国王との面会時、「私は88歳だが、まだまだ頑張れる」と言われたエピソードを披露。「気さくで聞き上手な人だったのでリラックスした状態で受賞できた」と語った。

　【ニューデリー時事】インド南部カルナタカ州ベンガルールで4日、地元クリケットチームが国内プロリーグで初優勝を決めたことを受け、殺到したサポーターがスタジアムの外で押し重なる事故が起きた。インドメディアによると、少なくとも11人が死亡した。負傷者も多数出ているもようだ。

　スタジアムでは前日にリーグ決勝で勝利した地元チームの祝賀行事が予定されていた。州政府は安全上の懸念から優勝パレードを中止した。

　兵庫県の第三者委員会から、県が保有する元県民局長（昨年7月死亡）の私的情報の漏えいを認定された井ノ本知明・前総務部長について、斎藤元彦知事は4日の定例記者会見で「県として刑事告発は考えていない」との考えを示した。前部長を巡っては、県議会の最大会派自民党など4会派が3日、地方公務員法（守秘義務）違反の疑いで刑事告発するよう県に申し入れたが、斎藤氏は拒否した形だ。

　第三者委は、斎藤知事のパワハラなどを告発した元局長の私的情報を、前部長が漏えいしたと認定。県は、前部長を停職3カ月の懲戒処分とする一方で、社会的制裁を受けたなどとして刑事告発しないと発表している。

　占いを信じれば宝くじに当せんすると偽り、現金をだまし取ったとして、警視庁捜査2課は5日までに、詐欺容疑で、いずれも職業不詳の青木雄也（44）＝東京都板橋区舟渡、佐野誠（42）＝新宿区百人町＝両容疑者ら8人を逮捕した。いずれの認否も明らかにしていない。

　両容疑者は指示役とみられ、同課はグループが2023年8月以降、少なくとも約10人から計約5000万円をだまし取ったとみて、全容解明を進める。

　逮捕容疑は昨年5月下旬～今年3月上旬、占師を装って「（宝くじで）高額当せんを引き当てることができる」と偽り、鑑定料名目で熊本県の70代女性から計約740万円をだまし取った疑い。

　同課によると、グループは「よい運気が来るので、私の鑑定を受けてほしい」などと占いの勧誘メールを送信。添付したリンクから誘導した占いサイトで「天神福寿」などと名乗り、占いで判明した宝くじの番号や当選日を教えるために必要だと偽って「鑑定料」を請求していた。

　女性は金を振り込んだものの、求める情報は得られなかったが、「きょうは必ず当たる」「苦労した人生が終わる」などと言われ、繰り返し金を払っていた。