白老町萩野の町立はまなす保育園(金崎理英園長)の3~5歳児13人を含む職員ら19人は6月28日、町若草町の民族共生象徴空間(ウポポイ)を初めて訪れ、アイヌ民族の昔遊びなどを体験した。施設を運営するアイヌ民族文化財団(札幌市)が招待した。
園児らは、ウポポイのスタッフ高橋志保子さん(75)さんの子守歌やムックリ(口琴)の演奏を楽しんだ後、アイヌ民族の衣装を試着したり、相手が持った棒に輪を投げる遊び「ウコカリプ・カチウ(投げ輪)」を体験したりした。
金崎園長は「遊べる場所が多く、広さにも驚いた」と語り、園児の荒谷奏翔(かなと)ちゃん(5)は「ムックリが面白かった」とにっこり。財団担当者は「ウポポイでの一日が子どもたちのよい思い出になったらうれしい。町民の皆さまに親しまれる施設でありたい」と話していた。
同財団は町内の保育園と幼稚園計5園に対し、園児と職員を招待する文書を送っている。