2021年東京五輪の柔道男子100キロ級金メダリスト、ウルフ・アロン(29)=パーク24=が10日、東京都内で引退会見に臨み、「柔道は人生そのもの。僕という人間を形成する上で大事な要素だった」と晴れやかな表情で語った。
昨夏のパリ五輪は連覇を逃して7位。古傷の膝の状態に苦しみ、意欲の低下もあって低迷していた23年に引退を考え始めた。「パリが終わった後もやれるだけのモチベーションはないと思い、その時から(五輪後に)引退しようと決めていた」と明かした。
明るいキャラクターで、テレビ出演も多い人気者。当面は指導者になる考えはないという。「人に見せること、見られることが好き。(将来について)話す機会を別で設けたい」と述べた。