フィンランドのアラヤルビー高校に通う生徒4人が、鵡川高校(柳本高秀校長)に短期留学している。25日に歓迎会が行われ、7月8日まで2週間滞在する予定。町内でホームステイをしながら同校に通い、制服を着用して生徒と同じ授業を受ける。4人は自国との文化の違いを感じながら交流を重ね、同校や町民が温かい態度で接してくれることに感謝している。
4人は、1年のアーロン・ウウシツパさん(16)、センニ・トーニさん(17)、2年のセリーナ・クオッパアホさん(17)、リンネア・バリサアリさん(17)。千歳市に留学経験のあるエンミ・セッパラさん(32)が引率している。
28日は3年生の英語の授業が行われ、グループに分かれて自分が好きなものを英語でプレゼンテーションした。日本人生徒がスマートフォンなどを見ながら発表する中、4人は堂々と好きなコンピューターゲームなどを紹介した。
同町に来た理由は、「日本に興味があり、チャンスだったので応募した」や「家族に日本人のハーフの人がいて、話を聞くうちに関心を抱いた」などさまざま。アーロンさんは「『日本人』といっても人によって違いがある」と交流を深める楽しさを感じ、セリーナさんは「日本の生徒は廊下を歩くとあいさつをしてくれて、とてもフレンドリー。フィンランドは少しドライなところがある」と印象を語る。
4人は期間中、ホストファミリー宅で花火を楽しみ、同校の学校祭への参加も予定している。滞在中の目標として、センニさんは「日本語をもっと上達させたい」、リンネアさんは「日本の文化、言葉をできる限り学びたい」と意欲を示した。
同校は昨年、国際交流事業として生徒2人がアラヤルビー高校に短期留学を行い、今年はフィンランド側から初めて受け入れた。昨年参加した3年生の菅原佑真さん(17)は「海外に行くことで、新たな視点を知ることができた」と留学の意義を語った。