「中島みゆき展『時代』2025 めぐるめぐるよ時代は巡る」(STV札幌テレビ放送などが主催)が12日から、札幌市中央区の丸井今井札幌本店大通館9階催事場で始まった。全国各地を巡回した特別展で、今回の札幌が最終開催地。デビューから半世紀の歴史を刻んだ日本を代表する女性シンガー・ソングライターの軌跡を紹介。連日、みゆきファンが詰め掛け、人気を集めている。
北海道出身の中島さんは、1975年に「アザミ嬢のララバイ」でデビュー。同年、世界歌謡祭で歌った「時代」でグランプリを受賞した。76年にアルバム「私の声が聞こえますか」を発表して以来、名盤「愛していると云ってくれ」などオリジナルアルバムは計44作品をリリース。研ナオコさんや工藤静香さんら数多くの歌手にも楽曲を提供し、ヒットさせている。
全国を回った特別展のフィナーレは、中島さんが藤女子大の学生時代を過ごした思い入れの強い街・札幌。会場には、デビューから今日までの活動を歩きながら散策できる巨大な「みゆきストリート」を制作した。継続するライブ「夜会」をひもとく部屋や、中島さんの歌詞で構成された「言葉の森」などを開設。現代を生き抜く人たちに深く突き刺さり、寄り添う中島さんの楽曲の魅力を伝えている。
7月1日までロングランで開催する。開催時間は午前10時半~午後7時半(最終日は午後5時)。入場料は一般2000円、高校生・大学生1200円、中学生900円、小学生以下は無料。