二風谷連合大運動会が8日、平取町の二風谷小学校(遠山昌志校長)のグラウンドで開かれ、全校児童と地域住民が一緒にアイヌ舞踊を踊って楽しんだ。
同校では、総合的な学習でアイヌ語を指導するなどで、児童にアイヌ文化が根付いている。昨年からは運動会の全校ダンスにアイヌ舞踊を取り入れ、児童と地域住民が一緒に踊っている。
この日の全校ダンス「ホリッパアン ロ(みんなで踊りましょう)」では、初めに全校児童が「チャクピヤク(アマツバメの踊り)」を踊った。この後、教職員や地域住民が加わり約80人で「ヤイサマ(即興歌)」「ホリッパ(輪踊り)」をアイヌ民族伝統の歌を歌う男女ユニット「ankes(アンケシ)」の新町征也さんと原田梨乃さんの歌に合わせて踊り、盛り上がった。
白組団長で5年生の貝澤心春(もとはる)さんは「地域の人が入ることで楽しさが増した。みんなでアイヌ文化に触れることができてうれしい」と笑みを浮かべた。遠山校長は「昨年始めた取り組みだが、人の輪が広がったように思う。二風谷らしさを実感する意味でも続けていくことが大切だと思う」と話した。