白老町の白老東高校の1年生60人が25日、家庭総合科授業の裁縫実習で町高齢者大学の学生6人から電動ミシンの操作方法やアイロンがけのこつなどを学んだ。
地域人材の有効活用と世代間交流の促進を目的とした同校と同大学の交流事業。調理実習や裁縫などをテーマとしており、今年で3年目の取り組み。
生徒はエプロン制作で袖ぐりや脇、裾などをミシンで縫うため、アイロンで折り目を付けたり、まち針で留めたりした。高齢者大の学生らは授業の補助役として、熱を持ったアイロンの置き方、針の扱い方、ミシンの動かし方などを安全に配慮しながら手ほどきし、アドバイスもした。
塚原康隆教頭は「手取り足取り教えていただくことで機械の扱いが苦手な生徒が安心感を覚え、授業の安全性にもつながっている。地域住民と関わることは地学協働の理念にもかなう」と取り組みの意義を語る。
高齢者大研究科2年の水尻美智子さん(79)=町石山=は「アイロンの使い方が上手ですね」とにっこり。女子生徒は「分からないことを親切に教えてくれた」と話していた。