WEEDしらおいは壮絶な乱打戦をウイン北広島と繰り広げた末、あと一歩のところで勝利に手が届かなかった。
一回から積極的な打撃で2点を先制。二回、三回も小刻みに加点したが、粘るウイン北広島に四回で同点に戻された。
その後、WEED打線が七回まで2安打に抑えられ、もどかしい展開が続いた。一方で勝ち越したウインは着実にリードを広げていった。
「無理くりでも何でもいいから逆方向に打ち返す意識で打て」と社監督の指示があった八回に今までの鬱憤(うっぷん)を晴らすかのように打線が爆発。3点ビハインドから長短打3本、打者9人の猛攻で一挙4点を奪った。この回から継投した宮脇も打者4人で切って取り、テンポよく0で抑え、流れはWEEDに大きく傾いたかに思われた。「そうは問屋が下ろさなかった」と社監督は悔しそう。
九回の抑えに自ら志願してマウンドに上がったのは横山。主将で捕手の吉田は「最終回だから飛ばしていけ」と声を掛けたが、いきなり先頭打者に中前打を許すと暴投も絡んで、土壇場で同点とされた。タイブレークにもつれて延長十回で痛恨のサヨナラ負けを喫した。
敗者復活戦が21日に行われる。次戦に向けて主将は「去年は2次で企業チームとやったが、今回は(初戦で)負けてしまった。敗者復活戦は絶対に勝ちたい」と強い決意をにじませた。
第96回都市対抗野球北海道地区予選大会1次予選が14、15両日、野幌総合運動公園野球場、栗山町民球場の両会場で2、3回戦が行われた。WEEDしらおいは3回戦でウイン北広島に10―11で敗れ、敗者復活戦に回った。
敗者復活戦は21日から両球場で行われ、WEEDは1回戦で江別ブルーインズと対戦する。
15日
▽3回戦
WEEDしらおい
2310000400|10
0321021011×|11
ウイン北広島
(延長十回タイブレーク)
(W)太田、井出、宮脇、横山―吉田
(ウ)坂本、館野、清藤、葛西、門田―布施
[本] 布施(ウ)
[二] 吉田2、社、伊東、小山力(W)土井、笹原、渡邊(ウ)
WEEDしらおいがシーソーゲームの末、競り負けた。3点を追う八回、無死満塁で吉田、小山力の長短連打と暴投を絡めて勝ち越したが、リードを守り切れなかった。
ウイン北広島は九回、渡邊の中前適時打で追い付き、タイブレークの十回、2死満塁で大沢がサヨナラ打を放った。
Feather Home HORNETS10―8日本製鉄室蘭シャークス、北海道ガス10―3江別ブルーインズ(八回コールド)、JR北海道硬式野球クラブ14―6航空自衛隊千歳(七回コールド)
14日
▽2回戦
Feather Home HORNETS7―4トッキュウブルーローズ、江別ブルーインズ6―1東北海道サンライズ、航空自衛隊千歳7―0旭川グレート・ベアーズ(八回コールド)、ウイン北広島10―7小樽野球協会
WEEDしらおい
打安点
⑦角田 311
②吉田 523
⑥小山力 621
③伊東 511
D川瀬 421
RD安岡 100
④山崎 500
⑨佐々木 300
⑤桑田 410
⑧社 511
41108
振球犠盗残失
6912131
投手 回 安 責
太田5⅓ 9 7
井手1⅔ 2 1
宮脇1 0 0
横山1⅔ 3 1