苫小牧大成小学校(今田和也校長)で13日、津波からの避難などを想定した「一日防災訓練」が行われた。全校児童242人がゲーム、段ボールベッド作りなどを通じて防災意識を高めた。
元陸上自衛隊幹部で、東日本大震災の被災地などで復興支援活動に当たった市危機管理室の北構孝悦主事が講師を務めた。
5、6年生は真冬の北海道を想定した避難所運営ゲーム「Doはぐ」に挑戦。避難者の年齢や性別、持病の有無などが記載された250枚のカードを参加者に見立て、素早くマップ上の教室、体育館などに割り振った。
「乳幼児を抱える世帯」や「高齢者」は移動の負担を考慮し、1階やトイレの近くに配置するなど居場所を試行錯誤。避難者が押し寄せる想定で、北構さんは「実際の避難所も次から次へと人が入って来るので、その気持ちを分かってもらえたら」と述べた。
6年生の草木梨里那さん(11)は「避難時に備え、自宅に水や食料、アルミシートなどを用意しようと思った」と気を引き締めていた。
このほか、1、2年生は教室で新聞紙などを使って防災スリッパを製作。3、4年生は段ボールベッド作りを体験したり、校内の備蓄倉庫を見学したりした。