第2回定例道議会が17日、開会した。初日の本会議では正副議長選挙を行い、第35代議長に最大会派の自民党・道民会議の伊藤条一氏(69)=札幌市白石区、9期目=を、第37代の副議長に第2会派の民主・道民連合の梶谷大志氏(53)=札幌市清田区、5期目=をそれぞれ選出した。19日には各常任・特別委員会の正副委員長を選任し、今任期後期(2年間)の議会人事が決まる。
道議会では慣例で2年置きに人事を行っており、議長は第1会派、副議長は第2会派から選任されている。自民党・道民会議(53人)では議長を「5期以上」から選んでおり、今回は伊藤氏、田中芳憲氏(68)=恵庭市区、5期目=の2人が立候補して今月4日に会派内で投票。伊藤氏が35票を得票して、18票の田中氏を上回り、議長候補に選ばれていた。
本会議には98人(1人欠席)の議員が出席。単記無記名投票で行われた議長選挙では、伊藤氏が95票を獲得して当選。安住太伸氏(自民党・道民会議)と白票、無効票が各1票だった。
続いて行われた副議長選挙では、梶谷氏が94票を得票して当選。白票が2票あったほか、藤井辰吉氏(自民党・道民会議)と鈴木一磨氏(民主・道民連合)に各1票が入った。
道議会の議長は1995年以降5期が続いており、9期が就任するのは初めて。戦後の道議会議長で最多期数となる。
第35代議長に就任した伊藤氏は札幌市出身で、道議秘書などを経て91年の道議選で初当選。道議会議会運営委員長や自民党道連幹事長などを歴任。観光土産品会社の社長を務める企業経営者でもある。
副議長に選出された梶谷氏は札幌市出身。道議会民主・道民連合会長や立憲民主党道連幹事長などを歴任している。
伊藤氏は議場で「身に余る光栄で、重責を痛感している」と強調し、「今後は道政上の諸課題に適切に対応するとともに、議会の公正、円滑な運営に全力を挙げ、道民の期待と信頼に応えるべく、最善の努力をしていく」と就任あいさつ。梶谷氏は「今後は議長と共に道政の発展と議会の円滑な運営のため、しっかり緊張感を持って努力を尽くす」と決意を述べた。
初日の本会議では、今定例会の会期を7月4日までの18日間と決定。鈴木直道知事が31億7000万円の今年度一般会計補正予算など議案17件の提案説明を行った。