小泉進次郎農林水産相は17日、経団連の筒井義信会長らと懇談会を開き、農家の高齢化が進む中、若者の参入を促す「次世代につなぐ農業」の実現を目指すことで合意した。農水省と経団連は共同で、企業の参入促進に向けた農地の大区画化や、デジタル技術を活用した流通網の可視化などの検討を進める。
小泉氏は懇談会の冒頭、農業の生産基盤の強化には「企業の参入や民間投資も不可欠だ。経団連との連携が非常に重要だ」と協力を要請。今後、スマート農業機械など新技術の開発のほか、海外市場の開拓による輸出の強化にも取り組む。
懇談会後に記者団の取材に応じた小泉氏は「(農業を)他の世界から見ることも、これから非常に大切なことだ」と強調。筒井氏は「効率化が必要であるという観点から、民間の経営視点で貢献していく」と述べた。