7年前に茨城県の職業不詳宮本果歩さん=当時(21)=を殺害したとして、知人の無職斎藤純容疑者(31)が逮捕された事件で、同容疑者が「通り魔は捕まるリスクが高いと思い諦めた」などと供述していることが18日、捜査関係者への取材で分かった。埼玉県警は同日、同容疑者を送検。殺害時の詳しい状況などを調べている。
斎藤容疑者は2018年1月4日、さいたま市大宮区寿能町のマンション自室内で宮本さんの首を絞めるなどして殺害したとして、今月16日に逮捕された。
同容疑者は「小さい頃から殺人願望を抱いていた。動機は単純な殺意そのもの」などと供述。捜査関係者によると、「通り魔をして人を襲って殺すのは難しい。捕まるリスクが高いと思い諦めた」と供述していることが新たに判明した。
同容疑者は「自殺願望者であれば警察の捜査もなかなか私まで届かない」とも供述。宮本さんは行方不明になる前、自殺をほのめかしていたといい、同容疑者宅の家宅捜索で、宮本さんの自筆とみられる遺書のようなものが見つかった。
同容疑者宅からは、凶器とみられるロープが入っていたアタッシェケースが押収されたが、その中には、行方不明となった宮本さんの情報提供を求めるポスターを撮影し印刷したもの2枚も入っていたという。